毎月、同じようにExcelに情報を入力する。
項目もほとんど変わらないし、流れも分かっている。
慣れている作業だし、時間がかかりすぎるわけでもない。
だから、「事務作業が回っていない」と感じているわけではない。
それでも、なぜか毎月、少しずつ大変になっている気がする。
特に月末。
忙しくなるのは当たり前だし、「この時期はこんなものだ」と思うようにしている。
同じ作業をしているだけなのに、なぜか余裕がなくなっていく。
作業そのものは、できている。
書類もあるし、Excelのデータも揃っている。
入力が終わらないわけでもないし、大きなミスが続いているわけでもない。
それでも、以前よりも「判断する時間」が増えている感覚がある。
この数字で合っているか。
この処理で問題なかったか。
前回と比べて、増えているのか減っているのか。
データは目の前にあるのに、それを見て「大丈夫だ」と言い切るまでに、少し時間がかかる。
間違っているわけではなさそう。
でも、確認せずには次に進めない。
そういう場面が、少しずつ増えていく。
気づくと、事務作業の中で「考えること」が増えている。
単純な入力や整理だけで終わらない。
正確さを確認したり、どれを先に処理するか考えたり、前回の数字と比べて、違和感がないかを見たり。
作業というより、判断や確認に近い時間が増えている感覚。
それ自体は、悪いことではない。
仕事としては、むしろ必要なことだと思う。
ただ、作業量が増えたというより、考える量が静かに増えている。
事務作業が大変になる理由は、単に仕事が増えたから、だけではないのかもしれない。
書類が増えたからでも、Excelが複雑になったからでもない。
気づかないうちに、事務作業の中に「判断」や「確認」が溶け込んでいる。
その積み重ねが、少しずつ余裕を削っているように感じる。
この感覚は、「やり方が悪い」から起きているわけでも、「整理が苦手」だから起きているわけでもない。
仕事の流れが、そうなりやすい形になっているだけ。
ただ、そのことをはっきり意識する機会は、あまり多くない。
だから、忙しさの中で、「なんとなく大変」という感覚だけが残っていく。
この違和感が、どこから来ているのか。

